ポーリングレート測定のしくみ
マウスは動いている間、移動量と押されているボタンを伝える小さなレポートを1秒に何度もパソコンへ送ります。この回数がポーリングレート(レポートレート)です。一般的な設定は125 Hz(8 msに1回)、500 Hz、1000 Hzで、最近のゲーミングマウスには2000、4000、8000 Hzもあります。
Webページはマウスと直接やりとりできません。見えるのは、USBやワイヤレスのレシーバー、OS、ブラウザを通過した後のレポートです。ChromeとEdgeは、システムが渡すレポートごとにraw pointer updateというイベントをページに送り、各ポインターイベントにはまとめられたサンプルも含まれます。このテストはすべてのサンプルの時刻を集め、25 msより長い停止(動きを止めたとき)を除き、0.25秒ごとの区間で1秒あたりのレポート数を数えます。大きく表示される数値はそれらの区間の中央値で、標準値との差が12パーセント以内なら、近い標準設定も表示します。
結果に「推定」と付いているのは、マウスのファームウェアから読み取った値ではなく、ブラウザが受け取ったレートだからです。ChromeかEdgeで速く一定に動かせば、125から1000 Hzでは設定値とほぼ一致します。
ヒストグラムの見方
グラフは、レポートがどれだけの間隔で届いたかを示します。目盛は対数で、標準レートごとに目印があります。正常な1000 Hzのマウスなら、1000の目印(約1 ms)に高い山が1つできます。500 Hzなら2 msに山ができます。間隔が2倍の位置に小さな山がもう1つあれば、一部のレポートが抜けたかまとめられています。ワイヤレスマウスとレシーバーが遠いとき、USBハブが混んでいるとき、パソコンの負荷が高いときによく起こります。
山ではなく横に広くぼやける場合は、ブラウザの時計が原因のこともあります。ブラウザは時計をわざと丸めており、通常のページではChromeで0.1 ms、ほかでは1 msになることもあります。タイマー精度は結果の横に表示されます。このページはサーバーにクロスオリジン分離を要求し、Chromeがはるかに細かい時計を使えるようにしています。うまくいったかどうかも表示されます。
数値が低く出る原因
- 動かし方が遅い。 マウスは動いたときにしか報告しません。大きく速い円を描くほど、レポートが多く集まります。
- 設定が思ったより低い。 Logicool G HUB、Razer Synapse、SteelSeries GGなどのソフトを開き、ポーリングレートを確認してください。ゲームごとにプロファイルで変わる場合もあります。
- ワイヤレスの省電力。 多くのワイヤレスマウスは、省電力モードやしばらく操作しないときにレートを下げます。充電して省電力をオフにし、レシーバーを短い延長ケーブルでマウスから30 cm以内に置いてください。
- USBハブや前面ポート。 4000 Hzや8000 Hzのマウスは、ハブやモニターのポート、キーボードの中継ポートではなく、マザーボード直結のUSBポートにつないでください。
- ブラウザの制限。 18.2より前のSafariは1フレームに1イベントしか送らないため、ディスプレイのリフレッシュレート(60や120)が表示されます。148より前のFirefoxはraw pointer updateがなく、高いレートが低めに出ることがあります。最も正確に測れるのはChromeとEdgeです。
- CPU負荷。 4000 Hzや8000 Hzでは、OSが1秒に数千件のレポートを処理する必要があります。重いアプリを閉じてから測り直してください。
ポーリングレートはいくつがいい?
ほとんどの人には1000 Hzがちょうどよい設定です。どのモニターでも滑らかで、CPU負荷も低く、すべてのゲームが対応しています。より高いレートは240 Hz以上のモニターでカーソルの動きを滑らかにし、レポート間の待ちを1 ms未満にしますが、CPUとバッテリーの消費が増え、古いゲームではカクつくこともあります。4000 Hzや8000 Hzでカクつくなら、2000 Hzか1000 Hzに下げてください。事務作業なら500 Hzで十分で、バッテリーも長持ちします。
このテストで測れないもの
入力遅延は測れません。センサーが動きを検知した瞬間も、画面が変わった瞬間も、ブラウザからは見えないため、Webページでマウスの遅延を表示するサイトは推測しているだけです。DPIも測れません。DPIは移動1インチあたりのカウント数で、マウスのソフトで設定するものです。すべてのボタンとホイールが反応するかはマウステストで確認できます。
よくある質問
マウスのポーリングレートを確認するには?
上の枠の中で、マウスを速く一定のペースで円を描くように5秒ほど動かしてください。1秒間にブラウザへ届いた動きのレポート数を数え、125、250、500、1000、2000、4000、8000 Hzのうち最も近い標準値に合わせて表示します。
1000 Hzのマウスなのに低く表示されるのはなぜですか?
センサーは動いたときにしかレポートを送らないため、ゆっくりした動きやカクカクした動きでは数が減ります。速く、止めずに動かしてください。ほかの原因として、ソフトで低いレートに設定されている、ワイヤレスマウスが省電力モードになっている、レシーバーが遠いか混み合ったUSBハブにつながっている、ブラウザがSafariか古いFirefoxである、などが考えられます。
4000 Hzや8000 Hzもブラウザで測れますか?
おおよそです。8000 Hzではレポートの間隔が0.125 msになり、Chromeが通常のページに与える時計の刻み0.1 msとほぼ同じです。さらにWindows、CPU、USBの省電力設定がレポートを遅らせることもあります。このページは精密な時計(クロスオリジン分離)を要求していますが、1000 Hzを超える値は「高いレートが有効になっている」目安と考え、安定している証明とはみなさないでください。
どのブラウザが一番正確ですか?
WindowsかmacOSのChromeまたはEdgeです。システムが受け取ったレポートをすぐに届けるraw pointer updateに対応しています。Firefoxはバージョン148で対応し、それ以前はフレームごとにまとめられたサンプルを使います。Safariは18.2以降でそのまとめられたサンプルを使い、それより古いSafariではポーリングレートを測定できません。
ポーリングレートとDPIは同じですか?
違います。ポーリングレートはマウスが1秒間に何回パソコンへ報告するかです。DPI(CPI)は1インチ動かしたときにセンサーが報告するカウント数です。1000 Hzのマウスでも400 DPIにも3200 DPIにも設定できます。DPIはマウスのソフトかDPIボタンで変更します。
ポーリングレートを上げると入力遅延は減りますか?
レポート間の待ち時間は短くなります。125 Hzでは動きが送られるまで最大8 ms、1000 Hzなら最大1 msです。この差は本物ですが、手の動きが画面に表示されるまでの遅延全体ではありません。その全体の遅延はどのWebサイトにも測れません。このページが表示するのはレートだけです。
ポーリングレートを変更するには?
メーカーのソフト(Logicool G HUB、Razer Synapse、SteelSeries GG、Corsair iCUEなど)を開き、ポーリングレートやレポートレートの項目を探してください。裏面のボタンで切り替える機種もあります。1000 Hzを超えるとCPU負荷が増えるので、ゲームがカクつく場合は1000 Hzに下げてください。
このテストの「ばらつき」とは何ですか?
レポート間隔がどれだけ揺れているかを、平均間隔に対する割合で表したものです。10から15パーセント未満なら安定しています。値の一部はブラウザの時計の丸めによるもので、時計が粗いブラウザほど高く出ます。ワイヤレスマウスでばらつきが大きい場合は、電波干渉かレシーバーが遠いことが多いです。



